三線はじめました

試聴　http://www.takanokenichi.com/sakura.html

『さくら』高野健一
TI‐DAブログめぐりをしていたら、「グル君」さんという方のブログでこの方の曲が紹介されていました。
何気なく聴いてみたら、ほろほろ涙が出て止まらなかった。
大切な命が消えてしまう時、その命を取り巻く人々の耐え難い苦しさ、過ぎし日の幸せな思い出…
そんな切なさを優しい声で歌われています。
上記のページで試聴・全体の歌詞を見る事ができます。興味を持たれた方は是非！

看護師をしていると、しばしば患者さんの死に向き合います。
うちは癌患者さんが多いので、再発で入退院を繰り返す方も多く、自分の患者さんがすっかり元気だった頃から徐々に状態が悪くなって再入院して死を迎えるまで看続けることになる場合があります。
そんな時は本当に辛く心の持っていきばがなくて、歌詞の「僕の心消えちゃいそうだ」が心に染みました。
患者さんの死に直面する事が辛くてどう感情をコントロールすればいいのかと思って、お坊様の説法を聴いたりもしました。
「人はみな生まれそして死にゆくものであり、死は特別ではなく悲しいものではない。それが死生の理法であり、あなたの悲しみは充分な看護ができなかったという思いなどから来る後悔なのであろう。今後も心を込めて患者様に尽くす事でその思いは和らげられるであろう」というお言葉を頂きました。その時はとても納得して、精一杯の事をしようと思いましたが、やはりそれでもその後も患者さんの死は悲しかったのです。さくらを聴いて、その理由がわかった気がしました。その人の事が好きだったから、だからやっぱり死んだら悲しいに決まってるんだ、と。この歌を歌った高野さんは、「君が今抱いた胸の痛みが、優しさに変わりますように…」と言われています。そうできるよう、これからも頑張ろう、と思えました。

今日はちょっとしんみりの長文になっちゃいました。
ああ、今からまた深夜勤なのに目が腫れてしまう、冷やさなきゃ。では！